私たちの体の中に2兆個存在すると言われる免疫担当細胞「白血球」について

私たちの体の中に2兆個存在すると言われる免疫担当細胞「白血球」について

白血球には顆粒球、リンパ球、単球などありますが主役はリンパ球でしょう。

そのリンパ球 には B 細胞と T 細胞があります。リンパ球 B 細胞は骨髄で生まれて、抗体を作る仕事を任 されます。 身体に侵入してきた異物(抗原)を細胞内に取り込んで分解して、免疫グロブリン(抗体)を 作ります。

抗体は IgA、IgD、IgE、IgG、IgM の 5 種類があります。
初期に作られるのは IgM で、遅れて作られるのは遅延型アレルギーを起こす IgG です。

抗体 が体内に存在するという事は、再度抗原が侵入してきたとき、抗原の働きを抑えることがで きるので症状が軽くて済みます。

一生涯抗体が持続するのは終生免疫と言い、はしかや風疹 などは一度かかると二度とかからない終生免疫という事になります。

抗原の毒性を取り除い て作られた抗体が予防接種の「ワクチン」です。事前に体内に抗体があると発症を抑えたり、 軽症で済むことができます。これがリンパ球 B 細胞の働きです。

リンパ球 T 細胞は骨髄で生まれた後に胸腺に行って教育を受け、免疫分子(インターフェロ ンなど)を作れる強い戦士になった細胞です。ウイルスや癌細胞を直接やっつけるのはこの T 細胞です。

コロナ禍でのニュースの中で注目されているのがコロナウイルスをやっつける リンパ球 T 細胞の活躍です。ウイルスを退治する担当細胞として存在していますが、40 歳 以降、胸腺での新たな T 細胞産生は行われず威力を失い、数も減少していきますから、高齢 者は免疫力が低下するのです。

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